安全に川遊びを楽しみましょう(親子での川遊び)

延岡市内の小中学校も夏休みが始まり、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、屋外(河川や海)でのレジャーを楽しまれている方が多いようです。私たちの身近にある川は自然豊かでとても楽しい場所です。しかしながら、水辺の事故は毎年おこっており、今年も全国で水難事故が発生しています。以下に安全な川遊びのポイントをまとめましたので、参考になれば幸いです。

チェック1:気象情報や川の水位情報をチェックしましょう

川にでかける時は天気を確認しましょう。行き先に大雨注意報や雷注意報は出ていませんか?夏はゲリラ豪雨も発生します。空が暗くなったり、冷たい風が吹き出した時は注意しましょう。雷は遠くで聞こえても雷鳴が届く範囲はいつ落雷が発生してもおかしくありません。また、前日までの雨で増水している可能性もあります。宮崎県の河川水位情報で増水の情報が確認できます。宮崎県河川水位

チェック2:川での装備や衣類をチェックしましょう

大人も子どもも必ずライフジャケットを着用しましょう。水難事故のほとんどが溺死です。子どもの不慮の事故死は交通事故に続く上位が屋外での溺死です。水の中で息はできません。必ずライフジャケットを着用し、水面でも息ができるようにしましょう。また、水難救助による二次災害も多く発生しています。溺れている人を助けると、抱きついてきて呼吸が確保できず、溺れてしまいます。大人の方も必ずライフジャケットが必要です。

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次に、川の衣類についてです。水は空気に比べ熱伝導率が20倍あります。このことから、体温を奪われやすく低体温症になる危険性があります。お子さんの唇の色やふるえなどよく観察して下さい。綿生地の衣類は乾きにくく体温も奪われやすいため、化学繊維の乾きやすい服装を選びましょう。気温も高く日差しも強くなりますので、熱中症にも注意しましょう。サンダルは流されてしまい、拾おうとして深みにはまり溺れてしまう事故も多く起きています。脱げにくいかかとがついたものを選びましょう。(クロックスは水辺で滑りやすいため注意が必要。汚れても良い運動靴は浮力もあり良い)

チェック3:川についたら安全かチェックしましょう

遊泳禁止などの看板があるところは、過去に水難事故が発生している可能性が高い場所です。このような場所は流れが複雑だったり、急な深みがある場所なので遊泳しないようにしましょう。また、取水のための堰やテトラポット、橋の橋脚などの人工物、大きな岩があり流れが速い場所、倒木の側等は、過去に沢山の事故が起きており、川遊びには危険な場所です。近づかないようにしましょう。また、お子さんが近づかないように目をはなさないでください。

チェック4:自然の川についてよく知り、楽しみましょう

川には流れがあり、穏やかにみえても急に深くなる所や滑りやすい場所があります。川の事故の90%は穏やかな流れや浅瀬で発生しています。中州も増水すると取り残されてしまいます。雨や増水の前触れ(暗くなる、冷たい風が吹く、雷鳴、水嵩が増える、水が濁る、山鳴り)や大雨情報を確認したら、直ちに安全な場所に避難しましょう。

コロナ禍で大変な時期ではありますが、これまで以上に延岡の豊かな自然環境に親子でふれることができるチャンスでもあります。少しでも安全な川遊びの参考になれば幸いです。親子で安全に夏休みのレジャーを楽しまれて下さい。

イラストについて

【 出典 / 河川財団「水辺の安全ハンドブック」  Illustration / 山下 航 】